アメリカの大学キャンパスは日本の大学に比べて広大で、緑にあふれでいます。
都会の大学ではビルがいくつか建っているだけ、というのもありますが、多くの大学は田舎にあって、豊かな自然に抱かれたところに美しいキャンパスをかまえています。
勉強するにはとてもいい環境です。
キャンパスの雰囲気はオープンでフレンドリー。
治安の心配もいりません。
キャンパスには、学舎、寮、図書館、体育館、食堂などがあります。
大きな大学には複数の図書館や研究所、バーやレクリエーシヨン施設などがあって、とても徒歩ではまわりきれません。
そういう大学では、キャンパス内をバスが巡回しています。
ここでは、とくに留学生に関係のある施設を紹介しましょう。
教室や実験室のある建物。
Science BuildingやFine Arts Centerというように、分野ごとに学舎が分かれているのが一般的です。
男子寮と女子寮に分かれています。
フロアごとに男女が分かれているタイプもあります。
一軒家にグループで住むようになっていたり、コテージ風になっていたり、大学ごとに工夫がされています。
また、総合大学などでは、夫婦や家族用の寮を併設していることもあります。
調べ物をしたり自習をしたり、何かと過ごす時間の多いところ。
寮の部屋よりも落ち着いて勉強できます。
夜中まで開いているところが多く、テスト前ともなると24時間オープンしている図書館も少なくありません。
たいていは学舎か図書館にあります。
グラフィックソフトや大量のデータを扱う場合におもに利用されます。
いまでは、ほとんどの学生が自身のパソコンをもっているので、論文やエッセイを作成したり、インターネットで調べ物をしたりするのに、ここはさほど利用されません。
論文作成には自分のパソコンを使い、プリントアウトするときだけコンビュータ室を利用する、という学生が多いようです。
コンビュータ室のパソコンは、日本語が使えない場合が多いので、留学生は日本からパソコンを持参したほうがいいでしょう。
勉強に関しての相談をしたり、チューター(個別指導教師。家庭教師のようなもの。→p211)を紹介してもらうところ。
作文の支援をするWriting Centerを設置している大学もあります。
カフェテリアというとしゃれた感じですが、学生食堂です。
ビュッフェ式の食べ放題ですので、食べすぎにはくれぐれもご用心。
アメリカには"Freshman Fifteen"という文句があります。
これは、「大学1年生 (Freshman) の体重が15ポンド(約7キロ)増える」という意味です。
設備の充実度は大学により異なります。
バスケットボールをはじめ室内競技に参加したり、それらを観戦したりするほか、トレーニング室やプールで汗を流します。
屋外競技はキャンパス内外にある運動場 (Athletic Field)で行われます。
軽い病気やケガを診てもらいます。
具合によっては学外の病院を紹介されることも。
カウンセラーや精神科医が常駐する大学もあります。
科目登録の手続をしたり、学費を支払ったりします。
入学管理事務所 (Admiin Office)もここにあります。
留学生がお世話になる事務所。
アメリカ入学生との交流イベントが催されたり、学生ビザや休暇の宿泊先、学業全般について相談にのってくれたりします。
教科書や文房具、生活必需品などが売られています。
いずれも値段は高め。
学生やその家族には、ここでしか売っていない大学のロゴ入りグッズが好評です。
いまでは教科書は、オンラインでUsed(古本)を買うのが常識になりました。