アメリカの大学に行くと、日本の受験戦争なんて、何て小さな出来事で、どうしてそんなことに心を痛めていたか、もっと、小説や新聞を読み、 TVのニュースを見、旅行をし、スポーツやボランティアに親しんだほうがよかったと思うことになります。
世界は本当に広いのです。
世界中の出来事や、地球規模で考えなければならないことがいっぱいで、日本自身も少子化で、将来が危ういという時代に、
18歳まで受験という教育のみに頭を使い、
18〜22歳まで青春を謳歌し、
22歳から就職のことのみ考え、社会に出て、初めて世界の現実に向き合わなければならないことを仕事を通じて知る、というのはあまりに時聞がもったいないとは思いませんか?
地球人としてみんなで知恵を絞って、宇宙の中の一つとしての地球の未来を考えていかなければなりません。
その中でどんな小さなことでも、自分が何か一つくらいは役に立てるはずだと考えるべきなのです。
アメリカの大学に行って、外から日本を見るのはとても大きな意味があります。
とくに若いときはすべてが驚きです。
自分の国を意識するのも、おそらくこれが初めてです。
日本の国は、国家というものを若者に考えさせることすらしないのです。
アメリカ留学は、自分の国や、家族や自分自身を、客観的に見る、大きな機会でもあるのです。
そういった経験をもつ若者がもっともっと増えていかなければ、日本を愛する人なんてこの世界に本当にいなくなります。
落ち目で少子化の日本を見て、「そのうちこの世界から日本人がいなくなるんだから、そんな国に投資ができるか」と公言する人たちが世界にいるのです。
アメリカの人に日本を理解してもらうのも、とても大きな意味があります。
他国の留学生とお互いを理解するのも、やはり大切です。
何人というよりまず私たちは地球人であるということを考えなければならないし、また、地球人と同時に日本人で、日本人として文化やアイデンティティもとても大切だと考えられるのも、アメリカで生活しないと、とてもムリです。
いくら知識の中で教育しようとしても、人間は経験に勝ることはないのです。
日本の大学進学組の1割でも、アメリカの大学に進学することができれば、日本も大きく変わり、日本の大学にも大きな刺激を与えるでしょうし、日本の世界における立場も、根本的に明るいものになるはずです。