20ほどの大学をピックアップしたら、それぞれの大学のホームページにアクセスします。
Googleなどの検索エンジンで大学名を入力して検索するか、前記の大学検索サイトからアクセスします。
アメリカの大学のホームページは、もちろんすべて英語で書かれています。
ちょっと手に負えないと思うかもしれませんが、それほど心配しなくても大丈夫。
だいたいどの大学のサイトも似たような構成になっていますので、肝心なところだけかいつまんで読めばよいのです。
写真を見るだけでも雰囲気は伝わってくるでしょう。
また最近では自動翻訳や、単語にマウスを近づけると和訳が表示される機能なども増えてきています。
しかしページ全体、あるいは文章単位での自動翻訳にはいまだに誤訳が多く、かえって混乱しかねません。
ネット翻訳は、いまの時点では単語単位での利用にとどめておいたほうがいいでしょう。
それでもいちいち辞書をひく手間が省けるので重宝するはずです。
いまやアメリカの高校生の9割以上が、志望校選びにインターネットを活用しているといいます(US Newsより)。
また大学在学中は、リサーチやペーパー(論文)作成、授業中などでインターネットを使う機会がたくさんあります。
個々の学生にパソコンの所持を義務づけている大学も少なくありません。
できるだけ日本にいるうちに使い慣れておいたほうがいいので、留学の予行演習だと思って、積極的にインターネットのリサーチを試みてください。
一般的な大学のWEBサイトは、トップページ「Home」以下、
About | 学校の概要、統計デー夕、学費 |
Admission | 入学要綱、カタログ請求、オンライン願書 |
Academics | カリキュラム、卒業要件、講義概要 |
Student Life | 寮生活、行事、オンライン・キャンパスツアー、年間カレンダー |
Athletics | スポーツチームの概要、試合スケジュール、勝敗表 |
Arts | ギャラリーなどの設備、演劇や展覧会の情報 |
Alumni | 卒業生への情報、同窓会案内、寄付金募集の案内 |
という構成になっています。
志望校選びにおいてとくに重要なのが最初の3項目――About、Admission、Academicsです。
【About】
ここでは、その大学の概要をつかみます。
学長のあいさつ、大学の理念や歴史、統計デー夕、キャンパスマップ、就職先などが記載されています。
複数の大学のサイトを比較すると、それぞれの大学の特徴がおぼろげながらわかってくるでしょう。
【Admission】
非常に重要な項目です。
出願のプロセスや入学要件、提出書類などについて書かれていて、願書や必要書類のダウンロードもできるようになっています。
エッセイの課題や、推薦状は何通必要か、どんな点を重視して合否を決めるか、といった有用な情報のほか、最近の入学生のSAT平均、高校のGPA平均などのインフォメーションも得られます。
ほとんどの大学が「オンラインアプリケーション」といって、画面上に必要事項を記入して「送信(Submit)」ボタンをクリックすることで出願できるシステムを設けています。
また大学カタログの請求もここからできますので、よく目を通しましょう。
【Academics】
カリキュラムの概要です。
卒業までにどんな科目をとらなければならないか、どんな選択科目があるのか、などが書かれています。
個々の学科(Department)や科目(Course)についての概要もここで見いだせるほか、年間のスケジュール(Academic Calendar)も載っていて、テストの日程なども確認できます。
授業風景や先生の雰囲気も、写真から伝わってくるはずです。
以上のポイントで複数の大学のWEBサイトを比較検討し、少しでも気に入ったところがあれば、早速、大学カタログを請求します。
大学カタログは、Academic Catalog、Information Bulletinなどと呼ばれ、サイト上にある「Inquiry Form」または「Preliminary Application Form」に名前や住所などを入力するか、あるいはEメールで請求します。
Inquiry FormはAdmissionの項目内にあり、名前や住所など必要事項を記入して送信ボタンをクリックすることで、数日〜数週間でカタログが送られてきます。
基本的にはカタログ・送料ともに無料ですが、大学によっては、留学生については有料としている場合もあります。
最近ではカタログ1冊まるごと、ホームページにアップロードしている大学がほとんどです。
大学によっては「カタログはホームページで読める、あるいはダウンロードできるようにしているので、そちらのほうを確認するように」というメールが送られてきたりします。
それでもほかの資料(CD-ROMなど)を送ってくれることもありますので、オンラインでカタログを読めたとしても、資料を請求したほうがいいでしょう。
Eメールでカタログを請求する際には、やはりAdmissionの項目内に見いだせるコンタクトパーソン(Admission Contact Person)に宛ててメールを送ります。
とくに決められた書式はありませんが、あなたの名前、生年月日、住所、電話番号、在学校名、学年、入学希望年月を明記し、どのようにしてその大学を知ったか、質問事項などを書き添えるといいでしょう。
自分から大学にコンタクトをとる、ということは、その大学への思い入れを伝えることにもなり、大学に好印象をいだかせます。
とはいっても、カタログの請求そのものが合否に大きく影響することはありません。
文法の間違いはあまり気にしなくても大丈夫です。
ただしメールソフトのスペルチェック機能を用いるなどして、最低限のチェックはしたほうが望ましいのは言うまでもありません。
なお、このように何らかのかたちで大学にコンタクトをとると、大学のメーリングリストに自動的に登録される場合も少なくありません。
メーリングリストに登録されると、タイムリーな情報が定期的に送られてきますので、できるだけこの機会に大学にコンタクトしましょう。