春学期の授業の登録は、だいたい前年の11月に済ませていますので、冬休みを終えてキャンパスに戻るのは、授業が始まる前日か、早くても2〜3日前になります。
もちろん、始業式のようなものもありませんから、淡々と授業が始まり、勉強漬けの日々が再開します。
春学期も、基本的には秋学期と同じことが繰り返されます。
期間も15〜16週間くらいで中間テストと期末テストがあり、だいたい二つの短い休み(春休みとイースター休暇)がある、といった調子です。
春学期の中間テストを終えると春休み(Spring Break)です。
アメリカの大学生にとっては、このSpring Breakが1年で最も盛り上がる短期休暇です。
とくに寒い地方の学生たちは、この休みを利用してフロリダや中南米ヘ避寒に出かけます。
Spring Breakをフロリダのビーチで過ごすのはアメリカの大学生にとって一つのステータスで、この時期、フロリダのビーチではあちこちで学生たちの乱痴気騒ぎが見られます。
感謝祭やイースターの休みと比べると期間も長い(10日〜2週間くらい)ので、日本に帰る留学生もいます。
春学期の期末テストを終えると、卒業式が行われます。
基本的には卒業生とその家族しか出席できませんが、大学によっては下級生でも出席できるようになっています。
アメリカの大学は入学式はありませんが、卒業式は盛大に行われます。
日本の大学では、4年生が大学の勉強は一番ラクかもしれませんが、アメリカの大学はまったく逆。
学生たちは、卒業式のほんの数日前まで、期末テストとペーパーに追われています。
実際に卒業式に出るまで、卒業できるなんて実感は得られないほどです。
したがって、卒業式に漕ぎ着けたときのうれしさは、もう一通りのものではありません。
卒業式にはお父さん、お母さん、兄弟姉妹、おじいちゃん、おばあちゃんなど、家族・親戚がうちそろって参加します。
大学近くのレストランは、卒業を祝う家族で、どこも超満員。
つらいつらい学業生活を乗り切っての卒業は、まさに「人生最良の日」に違いありません。