アメリカの大学生はどのような日々を過ごすのでしょうか?
ある留学生の、典型的な"A Day at College"を見てみましょう。
目覚まし時計のけたたましい音で目覚める。
だれも起こしてくれないので、自力で起きなければならない。
あちこちの部屋で目覚まし時計が鳴っている。
朝にシャワーを浴びるのがアメリカでは常識。
湯船につかる習慣はない。
強い水勢で、頭と体を刺激する。
みんな5分くらいしかシャワーを浴びない。
寮とは別の建物にあるカフェテリア(食堂)で、べーグル、スクランブルエッグ、ベーコンのお決まりメニューの朝食をとる。
食べ放題だけど、そんなにたくさん食べられるものではない。
コーヒーを飲みながらスペイン語のクラスのQuizにそなえて単語をおさらいする。
スペイン語の授業。
まずはQuizに始まり、新しい文法を習う。
アメリカ人もスペイン語は初めて習うので、初心者ばかりで和やかに授業は進む。
先生もすごくやさしい。
心理学の授業。
抜き打ちのPop Quizが行われる。
口頭で問題が読み上げられたので、けっこうキツイ。
授業は講義中心。
午前中は2クラスだけ。
空いたこの2時間は、スペイン語の次回のQuizのためのおさらいをして、あとはメールをチェックしたりネットサーフィンをしたり。
11:00過ぎにルームメイトが戻ってきたので、ひとしきりおしゃべり。
ルームメイトと連れ立ってカフェテリアヘ。
ハンバーガーとポテトとサラダとスープ。
変わりばえしないメニューだけど、ほかに食べるものもないので、とにかく食べる。
スープは日替わりで、クラムチャウダーとかミネストローネとか出るので、唯一の楽しみ。
食後、たちまち睡魔に襲われるが、授業はサボれない。
授業ではビデオを観、理論を学ぶ。
授業で学んだ理論をもとに、実験を行う。
実験はいつも楽しい。
先生もクラスメイトも、何だか生き生きしている。
実験結果はすぐにパソコンに打ち込み、データ分析をする。
サッカ一部はできたばかりで、あまり強くないけれど、それだけに気軽に参加できる。
友達もずいぶん増えた。
18:30にはカフェテリアが閉まってしまうので、けっこうあわただしい。
メニューはなんと、グリルド・チーズバーガ一。
昼のハンバーガーをグリルしてチーズを挟んだだけではないか、とあきれつつも、スポーツの後なのでけっこうガツガツ食べてしまう。
部屋でルームメイトとTVを見る。
20:00にはジムに行ってワークアウト。
帰寮してシャワーを浴び、頭を勉強モードに切り替える。
図書館で勉強。おもに教科書を読む。
2時間たって、ほんの少ししか読めていない。
どうしよう。
寮に戻って明日の授業の予習をざっとする。
教科書を読み終えていないが、明日の朝、カフェテリアで追い込みをかけよう、と目覚ましを6:00にセット。
アメリカの大学生活は、以上のように、寮と教室と図書館と食堂を行き来することに明け暮れます。
授業時間は少ないのに、また、毎日同じように淡々と過ぎていくのに、とても忙しく充実した学業生活を送ることになるのです。