「チューター(Tutor)」とは、アメリカの大学における家庭教師のことです。
教科ごとに、その科目を過去にとったことがある優秀な上級生が、チューターとして個人指導をしてくれます。
チューターは、Learning CenterとかAcademic Skills Centerと呼ばれるところで紹介してくれます。
チューターをつけてもらうのにお金はかかりませんから、留学生は大いに活用したいものです。
チューターはつねに、学ぶ立場にたって指導・アドバイスしてくれますので、学習方法とか問題のとらえかたといった、教授からは教わらないようなことを学びとることができます。
Learning CenterやAcademic Skills Centerでは、学業についてのあらゆる相談に応じています。
スケジュールのたてかた、ストレス対処法、健康管理まで、何でもアドバイスしてくれます。
行き詰まったときには訪れるといいでしょう。
このようなCenterがどこの大学にでもあるということは、それだけアメリカの大学の勉強がハードであるということです。
みんな勉強のストレスに悩まされますし、ときには勉強に手がつかなくなることだってあります。
そんなときは一人で悩まず、こういうCenterに助けを求めてください。
スタッフは、そんな悩みを解決するエキスパートたちです。
きっと何らかの打開策が見いだせるはず。
多くの大学ではLearning Centerとは別に、あるいはその一部署として、とくに英作文のアドバイスをするWriting Center (Writing Lab)を設けています。
Writing Centerでは、おもにペーパーを書くプロセス全般にわたって指導します。
大学によってはとくに作文の指導を専門にするWriting Tutorを手配してくれます。
彼らの多くはEnglishを専攻している学生か大学院生です。
また留学生にはESLの先生が、Writing Tutorとしてさまざまなサポート・アドバイスをしてくれる場合も少なくありません。
ペーパーの代筆はもちろんしてくれませんが、アウトラインづくりから、文法や表現のチェックまで、全般にわたって助けてくれるはずです。
「スタディ・グループ」とは、同じ授業をとっているクラスメイトたちが集まってする勉強会のことです。
まじめな学生たちの集まりですから、ぜひこれに参加するようにしましょう。
スタディ・グループには必ずリーダー格の人がいて、集まる時間や場所を決めたりします。
大きな大学では一つのグループが70人なんてこともありますが、小さな大学だと数人から十数人くらいです。
お菓子を持ち寄ったりしてなごやかなムードで、助けあいながら勉強します。
教えあい、助けあうのがスタディ・グループのありかたですが、留学生は、教えることよりも教えられることのほうが圧倒的に多くなります。
手づくりのお菓子を持って行くなど、勉強以外のことでメンバーに貢献しましょう。