学費は学期ごとに支払います。
セメスター制の場合は、学費、寮・食費を年に2回に分けて支払い、トライメスター制ならば年に3回、クォーター制であれば年に4回支払います。
アメリカでは、学費は小切手で支払うのが一般的です。
留学生は、最初の学期の学費、寮・食費に限っては、日本から大学の口座に振り込みます。
なぜなら、授業は9月に始まりますが、学費は8月の上旬に支払わなくてはならないからです。
大学の口座に振り込む際に必要な情報は、
・銀行の名前
・銀行の住所
・口座番号
・ABA Number (Routing Numberともいう:銀行の照会番号)
・ 大学名
です。
とくにABA(Routing) Numberは、その銀行(あるいは支店)独自の番号なので、有用な情報です。
また最近ではクレジットカードで学費を支払うことも多くなってきました。
2学期目以降の学費は、すでに本人が現地にいるので、学費を管理しているBusiness Office (または Bursar's Office)に直接行って、支払い額を確認し、留学生本人がクレジットカードか小切手で支払います。
春学期とサマースクールの学費は、それぞれ前年12月ごろと3〜5月ごろに支払います。
アメリカは「カード社会」と呼ばれ、大金を持ち歩かないのが原則です。
ここでいうカードとはおもにクレジットカードやキャッシュカードのことですが、これらカードのほかにも、アメリカでは小切手がけっこう用いられます。
日本ではあまりなじみのない小切手ですが、アメリカでは銀行の当座預金口座(Checking Account)を開けば自動的に小切手(Personal Check)がつくられます。
電話料金を支払う際にこの小切手を電話会社に送るほか、日常のさまざまな場面で小切手が使われます。
大学の授業料も小切手で支払えます。
最近ではクレジットカードのほうがよく使われますが、小切手もあったほうが便利に感じることもあるはずです。
大学によっては、留学生アドバイザーが銀行を紹介してくれたり、留学生を対象としたオリエンテーション期間中に、銀行まで連れて行ってくれたりします。
田舎町には、その町にしかないマイナーな銀行もありますが、そこでつくられるキャッシュカードや小切手は全国で使うことができるので、大学からなるべく近い銀行で口座を開くといいでしょう。
口座を聞いてしばらくしたら、自分の名前と住所がプリントされた小切手帳(Check Book)が送付されます。
使いかたはトラベラーズチェックと同じで、お店で何かを買うときには、金額と自分のサインを記入します。
その際、IDの提示を求められるので、(国際)運転免許証など、つねにIDを持ち歩くようにします。
口座を聞くと、キャッシュカード(デビットカード)も発行されます。
全米のATM (Automated Teller Machine :現金自動支払機)で、現金の引き出しができます。
24時間使えるATMもありますが、あまり人気のないところで夜遅く現金をおろすのは危険です。
また、暗証番号を他人(いくら近しい人でも)に教えたり、カードを預けたりといったことは決してしないようにしましょう。
カード社会、キャッシュレス社会のアメリカでは、クレジットカードがよく用いられます。
なくしてもすぐにそのカードを無効にして、新しく再発行してもらうことができますし、IDの代わりになることもあります。
本人の顔写真がプリントされたカードもあって、安全性は高いといえるでしょう。
いざというときにはATMでキャッシングもできます。
日本でつくったカードでもアメリカで使うことができるので、必ず渡米前にクレジットカードをつくっておきましょう。
未成年者の場合、家族カードを作成して、引き落としは親の銀行口座から、というのが一般的です。
なお、アメリカで最もポピュラーなカードはVISAカードとMasterカードです。
American Expressは一種のステータスシンボルのようにとらえられがちですが、田舎では使えないことがあります。
留学中は、とにかく質素な生活を送りますから、日本の家族に「お金がなくなったから送金して」ということもそれほど頻繁ではないはずです。
送る側も、用途も明確でないままにお金を送るのは決してよくないので、「送ってほしい」と言われたら、「何に」「いくら」必要なのかをハッキリさせてから送金します。
授業料、寮・食費、最低限の生活費はどうしても必要ですから、とりあえず最低年に2回は(セメスター制の場合)送金しなくてはなりません。
送金は、日本の銀行から電信送金する方法が一般的です。
日本の銀行から、アメリカで開いている銀行口座ヘ電信送金する際には、アメリカで開いている口座番号、銀行名(あれば支店名も)、銀行の住所、そして銀行の照会番号であるABA (Routing) Numberが必要です。
アメリカで口座を開いたら、以上の情報を文面で日本の家族(出資者)に知らせます。
送金は、外国為替を取り扱っている銀行で、以上の振込先の情報を明記して行います。
所要日数は2〜7日ほどです。
田舎であればあるほど経由地点が多くなるので、日数もかかります。
なお、日本にある自分の口座から送金する場合は、以上の振込先情報を日本の銀行に手紙で知らせて送金の手配をしてもらいます。
最近ではクレジットカードでキャッシングしたり、シティバンクなどの口座を日本で聞いてアメリカでは銀行口座をもたなかったり、お金の扱いかたもバラエティに富んできました。
お金の管理のしかたは渡米前にしっかりと親子で話しあっておきましょう。