Certified Athletic Trainer (ATC :公認アスレティックトレーナー)という国家資格を得るための分野。
トレーナーといってもウェイトトレーニングの指導に携わるのではなく、アスリートのケガの予防・評価・治療がおもな役割で、スポーツを医学・生理学の面から研究する「科学的な」学問である。
アスレティックトレーニングを専攻するためには、CAATEという団体から認定を受けた大学に入り、2年生の終わりに「セレクション」と呼ばれる選抜試験をパスしなければならない。
またセレクションをパスした後も、相当時間(週に20時間以上とか)の実習をこなさなければならず、そうして修了してやっと資格試験を受けられる。
かなり特殊な分野であり、セレクションにパスしなければ専攻を変えなければならないので、だれにでも適している専攻だとはいえないが、日本でのアスレティックトレーナーの認知度・必要性ともに高まってきているので、それに伴い、スポーツ科学の先進国アメリカで学びたいという留学生も増えている。
体育/運動科学/心理学/生物学/生理学/栄養学/キネシオロジー(運動療法)
大学院に進学して、スポーツマネジメントやスポーツ心理学、スポーツ医学といった専門性の高い分野を学んだり、フィジカルセラピーなどのセラピ一系の分野を学んだりする人が多い。
また「公認アスレティックトレーナー」としての資格は、いまはまだ日本ではあまり理解されていないので、パートタイム的な雇用がほとんどであるのが実情。
しかしプロのトレーナーの必要性はますます高くなっているので、自ら開拓していけば道は開かれるだろう。