演技から裏方全般にわたって、総合的に演劇を学ぶ。
「役者」か「(演出家・脚本家を含む)裏方」、あるいは「批評家」のいずれかを選んで、それを集中的に学ぶのが一般的なカリキュラム。
いずれにしても、演劇史やスタイルといった理論的なことから、モノローグ、インプロビゼーション、呼吸法などの基本的な技法、そして場面構築、舞台デザイン・設計、照明・音響、ステージ(脚色・演出)技法、メーク・衣装に至るまで、演劇を構成するあらゆる要素を学ぶ。
また「役者」「裏方」をめざすのであれば、共同で舞台をつくりあげ、公演を行ったり、ときに全米ツアーをすることもある。
実践的な要素が強く、かなりのコミュニケーションカが求められるが、実際の演技における英語の上手・下手はさほど問題にならないだろう(もちろんプロの世界では別だが)。
なお芸術の専門大学などでは入学に際して、オーディション(役者の場合)、ポートフォリオ(裏方の場合) が、それぞれ求められる。
アート/文学/ダンス/音楽/映画/マスメディア/ファッションデザイン
大学院では、より「プロの世界」に直結したかたちで制作・公演が行われるため、大学院に進学する人がけっこう多い。
またMBAでビジネスを学び、演劇のプロデュースやマネジメントの道を選ぶ人もいる。
MBAではとくに演劇界との「コネクションづくり」に重点が置かれるだろう。
もちろんたくさんの人が役者として大成することを夢見ているのだが、そのための近道はない。
やはりこまめにオーディションを受けて、場数を踏んでいくのが常套である。