心と行動を研究する学問。
人の行動に関して、「なぜ」そうした行動をとるのかという、行動の後ろに潜む理由を探る学問であるともいえる。
学ぶ対象は、人間が経験するありとあらゆる領域に及ぶ。
人格やストレス、脳のメカニズムのほか、子どもの発達や老人介護、「より使いやすいコンピュータソフトはどういったものか」といったことまでが、心理学の扱う分野である。
臨床心理学、実験心理学、社会心理学、児童心理学、発達心理学など、心理学という大きな傘の中でさまざまな分科された学問があるが、それぞれを深く学ぶのは大学院で、大学ではこれらをまとめて「広く浅く」学ぶ。
また大学院特有の分野であるカウンセラー教育学、ソーシャルワーク、老年学、セラピーなどの「土台」になるものとして、大学では心理学が学ばれる。
ともかく応用分野が数多くあるのが心理学の特徴で、その汎用性から、アメリカでは近年で最も人気のある専攻の一つでもある。
生物学/化学/哲学/教育学/社会学
心理学の分科(発達心理学や実験心理学など)を学んだり、カウンセリングやソーシャルワーク、セラピーを学ぶために大学院に進学する人が多いほか、臨床心理士や精神科医になるための勉強を大学院でする人も少なくない。
およそ人間の行動すべてにかかわる学問であるだけに、心理学が応用できる分野はたくさんある。
教育や福祉はもちろんのこと、ビジネス界でも、人事、人材管理、ストレス対策、やる気の向上といった面で活躍できるだろう。