政治学 Political Science

 

学ぶ対象は大きく二つ。

 

「政治」と「政府」。

 

実学のように思われがちだが、学問としては古代からあり、リベラルアーツの一分野でもある。

 

「人類にとっての理想郷をつくりあげる」のが政治の眼目であり、ソクラテスや孔子、トーマス・モアなどの思想家たちのめざした仕事も、いってみれば政治にほかならない。

 

アメリカの大学では、古今東西の政治のありかたやめざしたところを歴史的に学び、また政府の制度や政策についても学習するが、「官僚を養成する」ということはしない。

 

そして、過去だけでなく現在の政治、とくにいまの大統領や議会を生きた教材とし、TVニュースや新聞などの報道をベースに、活発なディスカッションを行う。

 

とりわけアメリカの政治がつねにめざす「自由」と「平等」について、広範な議論がされるだろう。

 

たくさんの文献を読まなければならないが、何よりもペーパーを書き、プレゼンテーションをする、という文章と口頭によるコミュニケーション能力を培う。

【関連分野】

経済学/ジャーナリズム/哲学/歴史学/地理学/国際関係学

【卒業後の進路・就職】

政治学者をめざす多くの学生が大学院に進学して、細分化された政治学の分野を学ぶ。

 

とくにある特定の地域(東アジア、中東、ヨーロツパ、アメリカなど)を選んで、その地域や国の政治を研究する人が多い。

 

またビジネススクールやロースクールへの進学者も少なくない。

 

仕事については、培われた批判力や文章力、表現力が、政界でなくとも、幅広くビジネス一般で生かされるだろう。

 

とくに国際的なコミュニケーションが求められる職で、大いに活躍できるはずだ。